4次元MRIによる顎関節機能評価システム

 顎関節の病態診断を行う上で、MRIはエックス線被爆の危険性がなく顎関節円板の動態観察と顎関節各部の形態評価が可能なため有効性が高いが、我々は5年前から超高速MRIを用いた4次元MRIによる顎関節円板動態評価に関する研究を行い、診断に最適なコントラストの得られるflip angle等の条件を探究することにより顎関節機能評価システムを構築した【図43】。本システムは1.5Tesla超伝導SSFPシーケンスMRI装置を用い、10数秒の撮像時間で詳細に関節円板を含めた顎関節の3次元的運動様相を時系列で動態観察でき、記録したデータをもとに矢状断や前頭断などあらゆる角度から顎関節の詳細な動的評価が可能である。

図43